2024年11月8日 |
メンテナンス(第13回) |
メンテナンスについて今回は食器洗浄機(コンベア式)についてご紹介させていただきます。 コンベア上に食器を並べて洗う洗浄機になります。洗浄物を連続で流せる為、比較的処理能力が高いことと、用途によってトレイや食缶、プラスケットも流すことができます。 コンベア式の洗浄機で起きる故障はコンベアプレート、バーの変形や破損が多い印象です。洗浄物の種類や入れ方によって洗浄庫内でコンベアに噛み込んでしまい、安全装置が働きコンベアが停止する事例が良くあります。 軽症で済んだ場合にそのまま使用することは可能ですが、破損したコンベアプレートはそのままなので、食器がプレート破損部分に挟まる、プレートの残り片が別の部分に引っかかるなどの二次被害を引き起こす可能性があります。異音やコンベア動作に違和感を感じた場合、すぐに点検依頼を出しましょう。 他にも洗浄庫内には洗浄ノズルや残菜カゴなどがあり、清掃を怠ると食器の洗い上がりに影響が出たり、機械の故障に繋がる可能性がありますので、日々の清掃、目視確認にて何か異常な部分が見受けられた時は点検、修理依頼をすることをお勧め致します。 |
2024年6月6日 |
メンテナンス(第12回) |
メンテナンスについて今回は食器洗浄機(ガス式)についてご紹介させていただきます。 上記のような過程を行っている為、何年も使用しているとガスブースター内にはスケールの付着や細かい残菜が蓄積してできたヘドロが溜まっていきます。そのままにしておくとブースター内の熱交換器が劣化する為、タンクの温度の上がりが悪くなり、ひどい場合は亀裂が入り破損してしまう場合もあります。 この写真のような状態になっている場合は清掃が必要です。ブースター内部のヘドロを全て除去し、スケール除去剤をタンクに入れ洗浄機を約30分程度運転させます。(※洗浄機の大きさによって時間は変わります)そのあと全て水を排水し、新しい水に入れ替えて約10分運転し排水します。これを2回繰り返します。※スケール除去剤によって中和処理が必要なものがありますので詳細は除去剤の説明欄をご確認下さい。 ガスブースター内のヘドロやスケールの付着は目に見える部分ではない為。気づかないことの方が多いです。ただそのまま放置してしまうといつの間にか劣化が進み、大きな修理になってしまうケースが多々あります。以上のことから、洗浄機の定期的なスケール除去作業をすることや洗浄機自体に燃焼不良の不具合、温度が上がらないなど症状が見られた場合は、修理、点検をお勧めします。 |
2023年12月5日 |
メンテナンス(第11回) |
メンテナンスについて今回はスチームコンベクションオーブンについてご紹介させていただきます。 ホテルや病院、学校給食などで蒸し物、焼き物などを調理する際に欠かせない調理器具です。 ■スチームコンベクションオーブン ■扉パッキン破損 ■軟水器カートリッジ |
2023年8月18日 |
メンテナンス(第10回) |
メンテナンスについて今回は、厨房機器の定期点検についてご紹介させていただきます。 厨房機器も人間の健康診断と同様に定期点検が必要になります。機器の定期点検を行うことで、人間の病気を早期発見できるのと同じように軽度の故障を発見し予防修理を行うことができます。 ■点検内容としては、動作確認、安全装置の確認、絶縁抵抗値の確認、漏水、蒸気漏れの確認等があります。点検方法としては、目視確認から動作時の電圧、電流値の測定を時間が許す限り行います。 ■機器ごとに点検結果を精査し点検表を作成します。各部品の消耗度合いなど含めてお客様へ丁寧にご説明をさせていただきます。 定期点検をすることで、機器の能力低下や故障等のトラブルを未然に防ぐことができます。そして、なによりお客様が安心して厨房機器をご使用していただけるように毎年の点検を推奨いたします。 |
2023年5月10日 |
メンテナンス(第9回) |
メンテナンスについて今回は自動フライヤーと洗浄機についてご紹介させていただきます。 給食センターにて自動フライヤー及び洗浄機の修理を行いましたので、どのような修理をしたのか、なぜその修理を行ったのかなどのご説明させて頂きます。 ■バーナーユニット交換(自動フライヤー) 前回の【第8回】にてご紹介した内容にはセラミックバーナーの仕組みとアースロッド、フレームロッド、スパークロッドは消耗部品だという話をさせて頂きましたが、今回の修理はバーナーユニット本体の交換を行っております。 理由としては、ロッド類の交換は何度か行っていましたがユニット本体の交換は10年以上していない為、ユニット自体に変形が見受けられたことと、予防保全として計画的に修理の提案をしていた為です。 給食センターの為、ほぼ毎日使用しますので、急な故障等で給食を提供できないという事態をできるだけ回避するために計画的な修繕は是非行った方が良いと思います。
■蒸気用給気バルブ交換(洗浄機) 洗浄機に関しましては、【第1回】にて蒸気用電磁弁の交換をご紹介させていただきましたが、今回は蒸気用電磁弁と蒸気を機械に入れるための給気バルブ(元バルブ)の交換を致しました。 写真にある給気バルブも先ほどの自動フライヤーのバーナーユニットと同じで10年以上交換していない上に、バルブをしっかり閉めても微量に蒸気が漏れてしまうといった状態でした。 蒸気が漏れるとその先にある電磁弁に負荷がかかることや、配管が熱くなるので不意に触ってしまった場合に火傷をしてしまう可能性があります。蒸気漏れの症状がありましたら安全のため交換を推奨します。
|